初めて「レイトショー」、つまり映画の深夜興行なるものを見た。少ない観客、見やすい席、思考力を削がれた頭・・・独特の風情があるなぁ。
映画は「ステルス」。予告編を何かで見た気がする。
映像や効果はなかなか面白いかった。戦闘機ものは2,3見てるが(実は「トップガン」は記憶に無い)、高速で飛行する編隊の、外観からシームレスでコクピット視点に移るような映像は印象深い。一番のお気に入りは、空中給油機の爆発シーン。これは是非スクリーンで見るべし。
ストーリーのほうはこんな感じ:
アメリカ軍最新鋭のステルス3機に、選び抜かれた3人のエースパイロット(一人は女性)。そこに学習機能をもつ人工知能搭載無人ステルス機が「チームメンバー」として参加。4機で訓練飛行に出たが急遽実戦となり、無人機が人間の命令に背いたためチームを危険にさらす。その上、勝手に引き出した仮想データに従ってロシアを攻撃しに行ってしまう。

ロボットによる就業機会喪失の不安、人工知能の命令無視と仲間の死亡・世界の危機、軍規違反の恋愛、仲間を守る意識に目覚めた無人機の捨て身の攻撃・・・どこもかしこも、かつて見たり聞いたりした気がするのは、デジャヴュか?
そして何より、「愛と正義と主人公は何をしてもよい」「某国万歳」思想に溢れためでたいアクションってとこですな。
なお、「ステルス」機であるがゆえになりたつシーンやストーリーは無かったのではなかろうか。。