一晩たってしまったけども。。
ゆうべの毎日放送報道特集」で中国の「ニセモノ」産業を取り上げていた。
http://www.tbs.co.jp/houtoku/2005/050605.html
今に始まったことではないが(だからこそ問題なのだが)、著作権意匠権などまったく無視、本物に姿を似せて、機能や性能の劣るものが平然と作られている。あるいは、違法コピーとその使用が横行しているという問題を取り上げていた・・・らしい。途中から見たので全容は不詳。。
ただ、そのシメとして、取り締まりに本腰を入れてきた中国の政府の、ニセモノ取締り担当の偉い役人さんに直接取材をした様子が流されていたのだが・・・
役人さんの応対に比べて、取材側の質問や発言のレベルが低い!!

(取材)「ニセモノをすべてなくせるのはいつですか?」
(役人)「そんなことになったら、私がリストラされてしまいます(笑)」

現実的には不可能なことを平然と、しかも真面目に聞く取材側に対して、つっぱねもせず笑いで返す高官。しかもその後丁寧に、

(役人)「根絶は不可能です。犯罪を0にすることができないのは、日本でも同じでしょう。我々はこれまでの状況を改善するために様々な手段を講じ、大きな成果をあげています」

というような感じで、取材側が知っているべき正論や事実をわざわざ説明してくれた。それに対して

(取材)「絶対に無くしてください。期待しています」

と、まるでこどもがスポーツ選手を応援するかのような・・・いや、それはこどもに失礼か。今、その人の話を聞いていたとは思えない内容をまたも平然と言ってのける取材。役人は日本語で「はい!」と答え、さわやかな笑顔で去っていった・・・
これまで一般に中国高官に良いイメージは無かったのだが、この役人は話に長けた上、非常に好印象で、人物のレベルの高さを感じさせた。
そして一方で番組取材側の能天気さ・コドモっぽさが一層目立つ形で印象に残り、無性に腹立たしいのであった。