情報理論的見地から言えば、「珍しいことほど価値が高い(=情報量が大きい)」ということになるのだが、ちょっと置いといて。。
今回は「知るべきかどうか」の視点での「価値」を考える。
・・・若貴兄弟の仲が悪い、ということをそんなに知る必要があるとはどうしても思えない。別に彼らの仲が良かろうが悪かろうが、そのニュースを聞くほとんどの人には、金銭的にはもちろん、精神的・文化的・その他の視点で、得にも損にもならないだろう。逆に、影響がある人間ならば、ニュースによらずにその情報を得ているほど近しい関係にあると思われる。
一方、例えば、韓国の漁船が日本の排他的経済水域を侵犯し、海上保安庁の停船命令に従わず(しかも飛び乗った保安官二人を乗せたまま)韓国の水域に逃げた事件の行方などは、日本の国益・・・すなわち、多くの日本人が作り上げてきた資産を損なう可能性のある事柄であり、現在多くの人が知るべき・注目すべきではないか?
「自分に動かせないことだから」とあきらめるのではなく、多くの人が「注目する」ことで、実権のある人達にプレッシャーを掛けるほうが良いと思う。
韓国漁船逃走事件』参考記事:
http://www.sanspo.com/shakai/top/sha200506/sha2005060405.html では、追跡の様子のビデオを解説。
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20050602k0000e040048000c.html とhttp://japan.donga.com/srv/service.php3?bicode=060000&biid=2005060373418 では事件の顛末ととりあえずの決着を、http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/ne_05060324.htm では、海上保安庁に寄せられたメッセージについて報じている。「上」の(不可解な?あるいは納得のいかない)決定はさておき、命がけで使命を果たさんとした保安官へ慰労の言葉を発した多くの人と、役割を知ってもらえたと思う・国民の声を励みに今後も頑張りたいという保安庁に、大人な態度と正論を見た気がする。

  • 韓国漁船は夜中に日本の水域で何をしていたか?
  • 海上保安庁の追跡に違法性は無かったか?
  • 保安庁の船は、漁船に逃げられるような有様で大丈夫か?
  • 韓国はどのように処分をするか(責任を取るか)?
  • 日本は何を求めるか?
  • 日本/韓国のメディアは何をどのように伝えたか?
  • 日本/韓国の責任者はどういう意図を持っていたか(何処を目指したか)?
  • その対応は利益を損なわないか?

などなど、考えることや知りたいことはいろいろある。
さて、振り返って若貴の件・・・兄弟の感情とか確執はそういうのが好きな週刊誌やワイドショー、遺産の分配なんて話は、「バラエティー生活笑百科」でも見てればよろしい。しかも、本人も家族も友人も、構わないで欲しいというのが本音ではなかろうか?(まぁ、有名人である以上ある程度は我慢が必要だが)
部外者は、個人の感情や家庭の問題ではなく、相撲界への影響があるならば、その部分について注目すればいい。
ニュースの時間には、もっと、知らせるべきことを放送してほしい。また、視聴者は知るべきことを求めていく必要があるのではないだろうか。